CRO任命はリソースイーター

必要なCROの人数

常時100熟議を走らせるなら、ファシリテーターは最低100人と、専門家は最低500人、翻訳者も100名程度必要で、加えて判事の任命を31,281人(アメリカ規模)行わないといけなくて、彼らの任命だけで1680審議を使い果たしてしまう。少なくとも判事の任命は諸外国の制度と同じく最高裁判事を長とするSubsetとその組織管理システムに委託したほうがよさそうだ。(最高裁判事はPoDで管理する。)
⇒つまり最高裁判事と司法subsetによる判事採用は別ガバナンスということ

熟議への影響

それにしても100+500+100+15=715人を4年ごとに再任するだろうから、年間178熟議は人事のために確保しなくてはならない。

構成員からの感じ方

全体の10.6%の熟議がCRO任命熟議になるので、対処が一定パターン化してしまうと思う。

希望者の熟議もある

希望者も含めると178熟議/年じゃ済まない。

CRO希望者の熟議はinitial judgeで切り捨てをドンドンやって30人ほどで数時間で済ますのが理想的。
⇒ 「公職としての優秀さの定義」の言論が成熟してないと新自由主義的バイアスがかかりそう
⇒ CRO任命熟議にファシリテーターがいない

initial judge後の熟議も3日で済ますようにすれば年間1万件は捌けそう。
+民主主義の負担の評価 の左辺に「1万熟議×30人×3日」追加したとしても、90万人日の追加しかないので、コスト1割増で既存の民主主義とのコスト差は6080億円。

CRO任命熟議数1万件は「年熟議1680件=今の民主主義の10倍」の目標に含めないことにするのがよい。

希望者の負担

CRO熟議の供託をいくらにするべきかという話がある。年間希望者数が10000件程度になるような金額設定が必要だが、一方で行政が貧しく優秀な希望者を支援すべきでもある。

CRO任命熟議のファシリテーター

CRO認可数が年間178件目標で、年間10,000人の希望者がくるとき、Initial Judgeでの否決率が0%なら常時100CRO熟議が実行され得る。

この場合ファシリテーターの必要数が想定の2倍の200人必要である。

Initial Judge否決率が50%なら常時50CRO熟議なので、ファシリテーターが全部で150人必要ということになる。

これを確保すれば、CRO熟議が衆愚化しにくいと言える。
⇒専門家の任命熟議は同じジャンルの専門家を呼ぶ必要があるが、専門家が枯渇することはなかろう。

専門家の品質低下攻撃

あるジャンルに狙いを定めて、「専門家のように見える素人」をCRO熟議に立候補させる。

Initial Judgeを通過してしまうと、そのジャンルの専門家の一人が3日間拘束されるため、熟議におけるそのジャンルの専門家が枯渇しうる。

さらにこの攻撃を続ける(例えば常時100件)と、専門家任命熟議自体に専門家が枯渇しうる。このとき、熟議において衆愚的に専門家が任命される蓋然性が高まり、その国のその産業は弱る。

対策としては、そのように不自然にそれらしき候補者が増えたとき、Initial Judgeで見抜く方法をテレビなどで公知すること。悪質な候補者は刑事罰を問うこと。供託額を時価にすることなどが挙げられるが、基本的にこの攻撃は考えにくい。


ファシリテーターの不満

CRO任命熟議が多すぎるとファシリテーターの仕事が退屈でルーチンワークなものになる。