民主主義の負担の評価

代表制の欠如と負担量の倫理

DAO4Nコミュニティにおいて過去に「熟議を棄権する権利を認める話」に関する議論が行われた。課題を要約すると、都合があいにくく熟議に参加しにくい人と、熟議に参加しやすい人は明確にわかれてしまうために、DPは常に「熟議参加者の共同体代表性の欠如」とでも呼ぶべき傾向が出ることが示唆されていました。

もちろん、リモート熟議はこの傾向への有効な改善のひとつです。

加えて、「忙しくて選挙に行けない」という状況と何ら変わりのない(むしろスマホでできるので、相対的に楽な)この設計に関して、そこまで考えないといけないのであろうかという話もあります。

国民あまねくに求める参政負担の基準値がわかり、その基準値より負担が少ない限りは、最善を尽くしているが故に許されることな気がしています。


どう定量化するのか

他の国や自治体との相対性の中で定性的に決まります。
常時100熟議、1熟議審議員100名ということで、常に1万人駆り出されている(=年間16.8万人=日本人口の0.13%が毎年稼働)ということで、これが4年に2~3度の起こる投票の負担より楽かどうかですかね。加えて、審議員、ファシリテーター、専門家への報酬、そしてガス代も必要です。
+DAO4Nのコスト面  

間接民主制は4年に賞味2日ほど皆から時間をいただき、かつ選挙に多大な公務が必要(年588億円とも)かつ政党交付金318億円、国会維持費(1000億円)とすれば、いい勝負にはなるかと。

既存の民主主義のコスト


0.5日/年 x 1.25億人 + 588億円 + 318億円 + 1000億円

つまり

6000万人日 + 1906億円

ここで1人日1万円として

7906億円

したがって

DAO4Nのコストは +DAO4Nのコスト面 より 1844.36億円なので

DAO4Nのメリット

・審議員に日給3万円と休業手当2万円の計5万円を払える
・ファシリテーターと専門家に年収3000万円を払える
・政党交付金318億円を事業仕分けできる
・国会運営費を1000億円を事業仕分けできる
・選挙費用588億円を事業仕分けできる
・国民が投票に行かなくていい
・投票率を気にしなくていい
・利権、天下り、賄賂を気にしなくていい

と言える