L1のセキュリティと自治体サイズについて
Ethereumが3日に相当するblockheight(約3万blocks)以上reorgしないというAssumptionにおいて、罷免提案が終了間際に「なかったこと」になることはない。


罷免提案のみ存在しないが架空国民は作られたままのstateにreorgされると、再度罷免熟議に3日かけねばならず、分が悪くなる。


Ethereumを知らない人々は「Ethereumの最大reorg block数」を過大に多くassumeしてしまいがちであり、それが「public blockchainで国のシステムなんてありえないでしょ」という錯誤として表出する。


「Ethereumより遥かに弱いETCの歴史上の最大reorg数はいくつか知ってますか?」と聞くとよい。(答: 4000blocks)


また、Ethereumに対する3万ブロックのreorgにかかるコストを見積もると良い。


Eth1.xでは https://www.crypto51.app/ によるとEthhashへの攻撃には $302k/hr のコストがかかるので、3日なら $21.7M のコストがかかる。これは4%しかnicehashableではないのでmining farmとして維持し続けなければならない。(年$2500Mほどの維持費)


これを隠しブロックとして貯めて、吐き出すことでreorgが起こる。しかしdifficultyはEth1.xでは7日に一度上がる点に注意すべきだし、競合するminerがhash rateを上げてくる可能性もある。


このような手順で「Ethereumはbyzantineでないものとする」という強いAssumptionを利用するための根拠となる計算をすることができるし、どのくらいの規模の自治体ならPoDを利用できるかの根拠とできる。