ボーカルレッスン[itecist] 

はじめに

 この本のタイトルに[itecist](「アイテキスト」と読んでください。)と書いてあるのは、「この本を使いたい人は自由に無料で使っていいですよ。」というしるしです。ただし、この本は勝手に印刷して売って、利益を得る事は認めません。詳しくは、fSeven [itecist] シリーズについてに書きましたので、気になる方は、読んでください。
 現在この本の著者は、日本の鳥取県の音楽家、岸本みゆうです。この本の中にある楽譜もすべて私が作曲した曲です。

「歌う」ということ

あらゆる動物が、独自の鳴き声を持っています。その声は、人間がことばを話すように、論理的な内容を持つことはありませんが、多彩な表情を持ち、人が想像する以上にじゅうぶんな情報を仲間である動物に伝えることができるようです。
人間は、高度に

声帯は筋肉のベルト

「歩く」という動作をイメージするときに、右足を前に出すことをイメージして、体重を右足に移動して、左足を・・・というような意識の持ち方はしないと思います。歩くことによって、自分自身が移動して目的の場所にたどり着くというイメージを持つと思います。
ひとつひとつを見ると複雑な動作でも、全体のバランスにイメージが大きく影響することがわかります。
「歩く」代わりに「声を出す」ということをイメージしてみましょう。息を吸い、体を整えて、声帯を少し緊張させて、口のカタチを変えてというのは、ひとつひとつの動作です。