パソコンまったく初めての入門書 [itecist]

はじめに

 これは、パソコンに関する知識がなく、使ったこともない方向けの入門書です。この文書は、よくある入門書のように、最初だけやさしくてだんだん難しくなるということはありません。ある程度使うことができれば、自然に知識は身につくと思うからです。ここでは、パソコン以外には使われない特別なことばは出てきません
 パソコンを使い始める理由は、仕事で仕方なくという方がいちばん多いでしょう。今、使いこなしているように見える人も、たぶん最初はそうだったのです。まず、キーボードがひとつ目の難関になります。100個くらいの小さなボタンが並んだ見た目になじめない。キーボードを見ると、嫌悪感しか覚えない、という方もよく耳にします。ピアノの鍵盤ですら、白黒合わせて、88しかありません。あのキーボードを自由に使いこなすことができるのは、魔術師以外不可能に思えます。幸い、現代は、キーボードに習熟する必要性が薄れつつあります。ひとまずここは目をつぶりましょう。
 パソコンはなくても生活できます。だから必要ないというのは、正当な理由です。パソコンでできることがスマホやタブレットで出来ます。パソコンは、使うだけならスマホのように料金がかかりません。
 実際、パソコンでなければ使えない機能も薄れつつあります。

パソコンをワープロとして使う

 昔、ワープロ専用機(ワードプロセッサ)という、外見上はパソコンにプリンタを内蔵したような機械がありました。パソコンをワープロ専用機として割り切って使うのなら、非常に廉価なパソコンで済みます。常時プリンタと接続しておけば、ワープロ専用機と同じような使い方が可能です。