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研究日記 : UCLA 滞在
はじめに
2019/8 ~ : UCLAの数学科教授であるJoseph Teran氏の元でComputer Graphicsの研究を行なっています.
このページを書くに当たって様々な方の留学体験記を読みました. みなさん感じたことを上手に言語化されていてとても楽しめました.
特に私の好きな方のホームページを貼らせていただきます.
(有名なかたなのでもう知ってる方も多いと思いますが,
貼らせていただきます. とても文章もうまく読んでいて楽しいです.)
CERNでの仕事と生活 - yamaguchi.txt
日本を離れる日、成田空港の国際線ターミナルでCPU実験の記事を投稿してからあっという間に7ヶ月が経ちました。日本人の知り合いが一人もいない状態でジュネーブに単身移住しアゼルバイジャン人とシェアハウスしながらヨーロッパ人しかいないCERNのソフトウェアチームでブルガリア人の上司を持ちC++標準化委員のリーダーと働くとはどういう感じなのかが伝われば幸いです。ちょっと前ですが類さんに関連する話を収録していただきました。 15. CERNでのソフトウェアエンジニアリング (高橋祐花) 仕事編 なんの仕事してるの? 仕事は"どう?" 生活編 生活が落ち着くまでに苦労したこと 平均的な平日 週末は何してる…
yamaguchi-1024.hatenablog.com
今回は箸休め程度に読んでいただけると幸いです.
研究室について
私が滞在している研究室は数学科にある研究室であるため, 数学科の生徒と工学の生徒さんがいます.PhDの学生は現在1人のみで 数学と物理の学士とCSの博士をもっている方です.
工学の出身の方は主に流体の数値計算や有限要素法を扱っていた方が多いです.
研究について
テーマについて:
MPM法という格子法と粒子法のハイブリットな手法を用いた研究を行なっています. 私はかねてより弾性体の体積保存について興味があったため, この手法を用いて面積や体積の保存に注目して研究を行なっています.
研究環境について:
日本にいた時は周りに似たような興味をもっている方があまり多くなかったため, 単純に同じ興味をもって研究している環境はとても幸せだなと思いました.
数学科の生徒さんの方が多く, CSのphdを取った後数学のphdに進んでいる方もいらっしゃいます.
所属は数学科で物理学科や数学科, 工学系などそのため, CGだけではなく物理の数値シミュレーション系のジャーナルにも多く論文を出していました. 工学の方でも航空力学の論文を持っていてNASAでインターンをしていた方など, いろんなバックグラウンドの方がいるのが印象的でした.
平均的な毎日:
研究室のあるビルが6時半ごろに開くため, 朝は7~8時の間に研究室について研究をはじめるといったスケジュールでした.
朝は人も少なく, 来たメンバーも準備している時間など話す時間ができます. 人が多くなると大切な議論の邪魔はできないので, 朝に積極的に話すようにしていました.
帰りについては研究室に窓がなく時計もなかったので, 時々うっかり遅くなって
し
まうことがありましたが9時には帰るように努めていました.
その他:
議論になるとものすごく早くなる英語を聞き取ることが難しく, 常に録音していました. 本当にみなさん優秀で知らないことをたくさん話していたので 帰って調べたりする日々でした.
メンターはおらず, 最初の方はなかなか友達ができず悲しかったのですが, そんなこと言ってられないので今やっていることを伝えたりや質問をするようにつとめました. そのおかげでみんなとたくさん議論したり話せる様にはなったと思います.
基本的にみなさん忙しそうなので邪魔しないタイミングを測るのは今でも難しいですが, 朝一番に来て待ち構えたり, コーヒーを買いに行くのについていくようにしています.
研究室の壁は大きいホワイトボードで基本的にその前で話したり, 計算したりしていました. これはすごくいいなと思いました. 日本に帰ったら自分用の大きいホワイトボードが欲しいです.
ホワイトボードはみんな次々使っていくので自分の計算結果は消されないうちにipadで写真に取っていました. その画像の上からたくさん書き足すことができるので ipadは持って行ってよかったなと思うものの一つです.
生活
私自身割とマイペースな性格であることと, すでに九州から東京に出てきた経験があるためホームシックになることはありませんでした. 東京に出てきた時の方がカルチャーショックを受けました.
食事:
大学に入っているお店がどれも高くそんなに好みではなかったことから,ご飯への興味が薄れていきました. ダイエットには良いと思います.
我慢できないくらいお腹が空いたら, 近くのコーヒーショップのベーグルを食べていました.
ラボの方が時々朝ごはんを買ってきてくれたり, 夜ご飯や週末のご飯などいろんなレストランへ連れて行ってくれました. 本当に感謝しています.
オートロック:
一番困ったことは家も研究室もドアがオートロックだったことです. 深夜に家から5回ほど締め出されてしまいました. 1回目は来て一週間程の頃で, まだ仲良くなっていないラボのメンバーにメッセージを送り, 泊めてもらいました. そのアパートメントではルームメイトが男女混在していて, 少しカルチャーショックでした.
アメリカではスーパーなどで簡単に合鍵が作れます.
格好悪いですが鍵は常に首からかけて, 残った合鍵はラボの人に持ってもらうスタイルに落ち着いています. おすすめです.
人々:
優秀なのはもちろんですが, 趣味も楽しんでいるような人が多かったのが印象的でした. 3ヶ国語を話せて加えていろんな国の言葉が簡単なレベルなら話せるのに加えて,家族とはオリジナルの言葉で話している人がいました. 一度家族と電話しているところを, フランスの方とメキシコの方と台湾の方と中国の方と聞いたのですが, 誰も理解することができませんでした.
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