債権トークン、同盟バスケット、IBO
キーワード: 国債、ポートフォリオ理論、リスクパリティ、一帯一路(OBOR)、トークン、DeFi


■ IMFの新型コロナ アフリカ支援
■ 中国を強気にさせない銅モノカルチャー債務国ザンビア
■ IMF非加盟国(共産国・金持ち・太平洋上)
キュ

■ インサイト
ポートフォリオ理論的に考えて、ザンビアへの債権が貸し倒れするかもしれない事実よりも、リスクパリティにすることの利益のほうが大きい。

アフリカもなんだかんだ中国という国有機関投資家のおかげで「資本主義セキュリティ」の恩恵に浴している。

ポートフォリオ理論(通貨、証券、不動産、債権等の相関と適正レバ量に関する数理モデル)が世界平和を作っている。

ザンビアは自国債を、資源を担保とするハイレバレッジ債権として、中国のポートフォリオに入って平和を得たと言える。

言い換えると、大国の外貨準備安定化ポートフォリオにおける「ハイレバレッジ債権」となるためには、目安としてザンビアのように世界8位の銅生産(GDPの71%を占める)が必要ということになる。

この国防モデルは、飛沫国からの安全保障は容易に叶うが、大口債権国には頭が上がらないという意味で半属国化という感じはする

返済完了したら安全は守られないので、常に安全保障的な観点から国債の借り先と償還年数を把握していないといけない。償還に合わせてパワーバランスを鑑みて、追加で適切な国にオファーしなくてはならない。

その複雑さと引き換えに、国債の借り主管理だけで同盟関係を結べるというのは、「国防のトークンインターフェース化」という趣がして良い 

各国債権の債権バスケットを「同盟トークン」と名付け、これを買うことである地域の安定を望む意思表示となる。また、バスケットに自国債を組み入れることは、その軍事同盟に参加することを意味する。


■ IBOの勃興と国の独立ブーム

「グローバル安保=徴税力シェアエコ」の構図にStateOS新興国が滑り込むためには、各国の外貨準備金運用ポートフォリオに組入れられる必要があり、そのためにはポートフォリオ理論からしてどの程度のボラティリティとマーケットキャップのあるアセットクラスなのか明示できなくてはならない。なぜならそのアセットを加えたポートフォリオがリスクパリティであることを確認できる必要があるからだ。

ここで、国債は証券と異なり値段がない。発行した量と徴税力の信用に相関して金利が定まる。したがって国債の売出し ―IBO(Initial Bond Offering)― 量の分だけマーケットキャップが増える。これを将来返済しうる金利と量の範囲でなるべく多く発行することが重要だ。皆が欲しがれば欲しがるほど低金利で済むため、マーケティングは重要だ。特に近隣の地政学的な重要国および覇権国のどれか1つに対するプレセール/トップダウンセールス的売り込みは積極的に狙いたい。

「グローバル安保=徴税力シェアエコ=IBOマーケティング」と言えるだろう。