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8 情報と社会 Information and Society
建築ITコミュニケーションデザイン論 第8回 AITCD #8
本江正茂
2024/06/19
(wed)
この講義のウェブページ:
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AITCD, TU 2024
情報化社会という神話 The myth of information society
情報技術が社会を大きく変える!! ホント?
Information technology changes society dramatically…really?
技術と社会の関係は単純ではない。
30年前から,モデルチェンジしながら、ずっと同じようなことが言われている。
『講座情報社会科学8 情報化社会論1 情報化社会の産業システム』学習研究社,1971
『ハイテクノロジーと未来社会』中山書店,1984
『テクノカルチャー・マトリクス』NTT出版,1994
『ソフトウェアの話』日経新書,1971
『高度情報化シリーズ1 高度情報社会の業際展望』大蔵省印刷局,1985
『高度情報化プログラム』コンピュータ・エイジ社,1994
cf. 佐藤1996, pp.31-36
情報化社会論の二つの系列
Two series of information society theory
ポスト近代社会
Post Modern Society
ハイパー産業社会
Hyper Industrial Society
脱工業化
モノより情報
第三の波
もっと便利になる
近代社会の終焉
個人の時代になる
両者が矛盾したまま、存続していられるのはなぜか?
情報化社会の実体はあるのか?→ 存在しない。永遠に未来社会である。
なんでもない=なんででもある!
ポスト近代社会論の大物:マクルーハン、ベル、トフラー
マーシャル・マクルーハン Marshall McLuhan 1911-1980
『グーテンベルグの銀河系-活字人間の形成』原著1962
『メディア論-人間の拡張の諸相』原著1964
ホットなメディア:高精細で非参加的、一方向:ラジオ,活字,写真,映画,講演
クールなメディア:低精細で参加的、双方向:電話,話し言葉,漫画,テレビ,セミナー
クールなメディアは人々に参加と involvement を要求する。人々が反応する余地が残されているから。
あらゆる技術は人間の感覚能力や運動能力の拡張。e.g.車輪=脚の拡張
メディア技術の変化による時代区分
話し言葉の時代 local and synchronous, intimate
活版印刷の時代 視覚の独立。黙読する活字人間=共同体からの切断=個人主義
電気メディアの時代 主にテレビ。感覚と感覚の相互作用の回復。
global village へ。
メディアはマッサージである
ダニエル・ベル Daniel Bell 1919-2011
『脱工業社会の到来-社会予測の一つの試み』ダイアモンド社、1975(原著1973)
中心的産業部門による時代区分
前工業社会 農業、常識と経験、資源、伝統主義
工業社会 工業、経験と実験、エネルギー、経済成長主義
脱工業社会 サービス業 抽象的理論、情報、知識中心主義
「脱工業社会」への変化の5つの次元
経済部門 財貨生産部門からサービス部門へ
職業分布 専門職、技術職階層が優位
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建築ITコミュニケーションデザイン論 第8回 AITCD #8
情報化社会という神話 The myth of information society
ポスト近代社会論の大物:マクルーハン、ベル、トフラー