目標設定の方法
  • この文書について
  • 目的: 読んだ人が「実際に機能する」目標を設定できるようになる
  • 背景: 自分は過去目標を設定したことによる成功体験がなく目標というものに懐疑的だった
  • 組織における個人の目標設定が主眼、チームとして効果的な設定方法はまだ
  • ザ・コーチという本のダイジェストなので興味がある人は読むと理解が深まるはず

目標設定を考える前に

言葉の定義は大丈夫? みんなの言葉の解釈を一致させて、同じ前提を共有できてないと意見も結果も食い違ってしまう。

  • 目標はゴールではないし、行動計画でもない
  • 「世界の人を驚かせるようなものを作る」「ダイエットして来月までに5kg痩せる」「毎日30分本を読む」は目標ではない 

言葉としての本来の定義

目標
  • 定義: 目的を達成するために設けた目当て
  • 目標には必ず目的がある。目標はその目印、通過点
目的
  • 定義: 成し遂げようと目指す事柄
  • なぜそれをするのか、目標を達成するのかの理由にあたる。
ゴール
  • 定義: 競技などで、着順の決まる一番最後の地点・決勝点
  • 目的のための最終的な目印、最後の目標を達成する瞬間

  • 「今度のオリンピックで金メダルを取るぞ!!」「今年の選考レースで優勝するぞ!」
  • =ゴール
  • 素晴らしいゴールだけど、これだけだと重くて苦しい
  • なぜ、それをやるのかを掘り下げる
  • 「自分が可能性に挑戦することで、子供達に夢を持つことの素晴らしさを伝えたい」
  • =目的
  • 真の目的、ゴールに明確なコンテキストができる
  • もし目的単体だと: いつまでも実現しないただの願望
  • 「今月合計500kmを走り込む」「脚力を10%強化する」「10kmのタイムを3ヶ月であと3分短縮する」
  • =目標
  • ゴールからバックトラックして生まれる、行動に繋がる目標
  • もし目標単体だと: やることは分かるけど先が見えなくて虚しい

「目標」について理解できたら、設定に進む。

目標を導き出す流れ

大きく分けて3ステップ

  1. ゴールを描く
  1. ゴールをいつまでに実現したいのか日付を決め、なぜそれを実現したいのかその目的を考える
  1. ゴールを手にするために具体的な目印や通過点を洗い出して目標として設定する

1. ゴールを描く

  1. 今の自分が想像しうる夢を列挙する。
  • まずは仕事に直接関係することでも個人的なものでも、小さいことでも大きいことでもよい。
  • この段階では、目標は考えない。アウトプットにブレーキを掛けてしまう。叶ったら儲けもんぐらいの気持ちでよい。
  1. 列挙するなかで、強烈に実現したいことが出てくるので、それをゴールとする。
  • 実現した瞬間を想像するだけで楽しかったりわくわくする、その時の感覚を今味わえるもの