実名のDAO / Identified Nested DAO

INDAO(Identified Nested Decentralized Autonomous Organization)とは、参加アドレスが本人確認されていて、1階層の入れ子構造になることができるDAOです。

IdentifiedとDecentralizedが、一見相互に矛盾しそうに見えて、実はCorruption-resistant KYCと +masquerade(熟議と投票のための匿名化セッション) の恩恵で破綻せずにブロックチェーンの良さを享受できるというのが最大の新規性です。

INDAOに分類されるDAOは、Identity Source (本人性の源泉)とKey Selling Deterrence(鍵販売の抑止力)を何らかの形でもっていなければなりません。

具体的なDAO4Nにおける実装


DAO4NにおけるIdentity Sourceは「 +Citizen Revision Proposal (国民増減提案) 」として実装される。専用のアプリを介して転入転出処理をすると、熟議によってそれが安全に可決・否決される。

次にKey Selling Deterrenceは「+key selling攻撃の分析 にあるように、『大きな金額を扱う熟議の決議はなるべく遅く、ビザンチンな警察を罷免する熟議はなるべく早くするプロトコルによる制約』で「必ず警察がビザンチンなままではいられない(livenessがある)」状態を保つことで、法的に投票権を販売することを抑止する機構」として実装される。