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11 建築とコンピュータ Architecture and Computer
建築ITコミュニケーションデザイン論 #11
本江正茂
2024/07/10
(wed)
この講義のウェブページ:
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AITCD, TU 2024
建築とコンピュータ Architecture and Computer
「コンピュータの中の建築」
「建築」と「建物」“architecture” and
“building”
「建築」=建てられたモノ かつ 建てるというコト
建てるというコト
建築家は,つくりかたをつくる
ミース・ファン・デル・ローエ「われわれは秩序を持たねばならない。秩序とは、それぞれのものをそれに適した所に置き、それぞれのものに、その性質に応じた役目を与えることである」
ル・コルビュジエ「建築する、それは秩序づけることなのである。何を?すなわち諸々の機能ならびに物体を秩序づけること」
「建築」=世界を秩序だてること
「機械」という世界モデル Machine as a world model
ル・コルビュジエ「住宅は住むための機械である」
La maison est une machine a' habiter.
「機械」モデルの失効
機械から建築へ
機械=普遍性+大量生産性
建築=個別性+一回性
「建築」=世界モデルとしての「建築」
計算する機械 calculating machine
計算するだけの機械→目的のない機械→理解しがたい機械
訳の分からないものに対して、人はメンタルモデルを適用する。
メンタルモデル乖離の悲劇:立川志の輔「みどりの窓口」
コンピュータを理解するためのモデル=人格モデル or 空間モデル
HAL9000, 「2001年宇宙の旅」
General Magic
Macintosh, Apple Desktop metaphor
「環境」としてのコンピュータ
「建築」と「コンピュータ」
「環境」と「世界」Environment and World
ユクスキュル、マックス・シェーラー、ハイデガー
生物は「環境緊縛性」のうちにあるが、人間には「世界開在性」がある。
「世界」=「環境」の可能性の全体
> 「こうして人間は,動物のように自分の生きている環境構造をそれしかないものとして受けとるのではなく,他にもありうる環境構造の可能は一つとして捉え,い わばそこから少し身を引き離すことができるようになる。その参照項Xが〈世界〉と呼ばれるのである。したがって,〈世界〉とは,さまざまな環境構造を相互 に関連させることによって構成される高次の〈構造〉だと言えよう。」(木田1993, p.85-86)
世界の可塑性への信憑が環境をデザインする行為の基礎
参考文献
坂村健,鈴木博之編『バーチャル・アーキテクチャー:建築における可能と不可能の差』東京大学総合研究博物館,1997
レイナー・バンハム『第一機械時代の理論とデザイン』石原達二,増成隆士訳,鹿島出版会,1976
映画「General Magic」2018,
https://www.generalmagicthemovie.com/
木田元『ハイデガーの思想』岩波新書,No.268,1993
本江正茂「あらかじめ、つくり方をつくる」五十嵐太郎編『14歳からのケンチク学』、彰国社、2015
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建築とコンピュータ Architecture and Computer
「機械」という世界モデル Machine as a world model
計算する機械 calculating machine
「環境」と「世界」Environment and World
参考文献