The Materiality of Interaction: Notes on the Materials of Interaction Design、 Mikael Wiberg
📃インタラクションにおける映像の物質的質感
Mikael Wibergは『The Materiality of Interaction: Notes on the Materials of Interaction Design』で、インタラクションの物質性について論じている。WibergはApple Watchのスピーカーの振動を用いた「水抜き」をインタラクションの物質化の例としてあげている。ここでは、スピーカーの振動が音を出すためだけにだけではなく、振動という物理現象が水を動かすことを利用した設計をすると、Apple Watchが水を吐き出すためにも使えるということを指摘している。Wibergは物理的機構を問題にしているが、ここで提起されて問題は、物理現象をシミレーションするコンピュータと深く結びついた映像とも関係が深いと考えられる。映像は重力などの物理現象とともにあることを改めて考えなければならないだろう。それは、撮影が物理法則のもとにあるということではなく、映像が物理法則のもとにあることを考えることである。本発表では、この問題意識のもと、イッセイミヤケの2019春夏のWebページにおけるスクロールが画面を「布」という物理的存在として扱っていることを考察して、コンピュータ以後の映像の物質的質感を考えたい。
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画像の「厚み」🧱
画像の「浅さ」と「速さ」📲