からすてんぐの森歩き 【解答】

1:このあたりで、いちばん大きな木はどれ?

<答え> こけむしたスタジイ

このあたりはスギ林。スギ林のなかにまぎれて、大きな「スタジイ」がたっています。森には、同じ木が同じ場所に集まっているわけではなく、このスダジイのように一本だけたっていることもあります。このスダジイは周りのスギよりも大きいので、スギよりも前からこの場所にいたのでしょう。幹の太さから樹齢100年くらいでしょうか。森に行ったら、木一つ一つと森ぜんたいをながめてみて、その多様性を感じてみよう!

2:この木の1つの葉は、どれ?

<答え> いくつもの葉からなる複葉

植物の「葉」にはおおきく分けて2種類あります。この木は「ナナカマド」で、<複葉>です。葉のイメージはきっと<単葉>ではないでしょうか
  • 単葉:1枚の葉からなっているもの(イチョウ、モミジ、ツバキなど)
  • 複葉:葉が集まっているもの

3:ここからのながめ!

<答え> 大庭のさとの景色

この場所は、風がとおる気持ちのいい小高い場所ではなかったでしょうか。ここから、手前には青々とした田園風景、それに繋がるようにして民家と町、そして遠くの山々、宍道湖までが見わたせます。
ふだんの生活とは違う視点でまちを眺めると、
山陰の暮らしにはすぐそばに自然があることに気づくと思います。
みなさんも自分の暮らすまちを見渡せる場所を、探してみてませんか。新しい視点に、発見があるかもしれませんね!

4:てんぐのうちわを探してみよう!

<答え> ヤツデ(八手)

てんぐが持っているうちわにそっくりな植物は「ヤツデ」です。別名「テングノウチワ」の通り、でんぐの持っている団扇に似ています!八手→8つの手と書くのに、実際は8つよりも多く裂けていますね。1枚とってテングになりきって遊ぶのもよし!




5:いい匂いのする木!

<答え> クロモジ

爽やかな香りのするクロモジは、アロマオイルや化粧品として利用されています。最近は、クロモジ茶が製品化されて巷で話題になっています。春のはじめ3月〜4月には、小さなかわいい花が咲きます。樹木には、いろんな香りがするものがあります。意外と臭いのもあるから、それはそれで面白い!



6:いぼいぼの木を探してみよう!

<答え> カラスザンショウ

この木の若い頃は、イボイボがもっとトンガっていて鬼のこん棒のようです。そして老木になると、いぼが剥がれ落ちてボコボコの木になります。
一つの木でも、いろいろな木肌があります。
木の数以上に、木の肌にはいろいろあります。



7: 切れない葉っぱ?をマネしてやってみよう

<答え> ヤマボウシ
ヤマボウシの葉っぱ、なかなかは切れないんです!
葉っぱの中にある<道管>と呼ばれる水を運ぶ管が発達していてとても丈夫なことから、ひっぱっても切れにくいのです。
他には、ミズキでも同じことができます。
どこまで切れないか挑戦してみると楽しいですよ。